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開催レポート

第9回富裕層観光戦略ウェビナー

第9回富裕層観光戦略ウェビナー
開催日2024年4月10日(水) こちらのイベントは終了しました
開催時刻14:00~15:00
参加条件 無料・事前申込制
主催 一般社団法人ラグジュアリージャパン観光推進機構
後援 日本政府観光局(JNTO)
一般社団法人 東京ニュービジネス協議会
協賛 株式会社クレディセゾン

【本ウェビナーは終了いたしました】

今回のウェビナーは、KANOLLY Resorts HAKUBAの 支配人 秋草 旅人さん、広報 渡辺 篤志 さん、そして出張シェフ 「今福」責任者 和田 武道さんをお迎えして、KANOLLY Resorts HAKUBAと白馬の魅力をお話しいただきます。

KANOLLY Resorts HAKUBAは、2022年12月に長野県白馬村に誕生しました。白馬三山を模した3つの合掌造りの屋根が特徴の1日1組限定バトラー付きプライベートヴィラで、広さは400㎡を誇り、ヴィラ内に3ベッドルーム、露天風呂、リビングルーム、そしてプライベートガーデンが完備されています。ラグジュアリージャパン観光推進機構が主催するLuxury Japan Award2024では、 見事、Hotel of the year 2024に選出され、いま注目されているスモールラグジュアリーホテルの一つです。

建築はGENETOが手掛け、こだわりがヴィラの随所に。ゆったりとした時間を愉しみながら、食事は内廊下でつながる灼麓館で、ヤザワミートが仕入れる厳選素材を使った肉料理を楽しむことができ、さらにリクエストがあれば、完全会員制や予約不可能と言われる特別なレストランや鮨屋による出張シェフサービスも提供。プライバシーに配慮された貸切カウンターも完備されており、贅沢な空間とサービスを存分に堪能することができます。

今回のウェビナーでは、前半のお時間で3名のゲストの方々に「KANOLLY   Resorts HAKUBAと白馬の魅力」と題してお話をいただき、後半は参加者の皆さまとの質疑応答・意見交換を予定しております。

皆さまのご参加、心よりお待ちしております。

*見逃し配信動画をご希望の方も参加登録をお願い致します。

 

対象の方

  • 観光戦略を担う自治体・DMO関係者の皆さま
  • 「高付加価値」な観光サービスの提供事業者さま
  • 富裕層の観光需要を獲得したいとお考えの事業者さま
  • そのほか、ご関心のある方(意欲のある学生の方の参加も歓迎します)

 

プログラム内容

講演

「KANOLLY Resorts Hakubaと白馬の魅力」

・カノリーリゾーツ白馬 支配人 秋草 旅人 様
・カノリーリゾーツ白馬 広報 渡辺 篤志 様
・出張シェフ 「今福」責任者 和田 武道 様

質疑応答

 

講演内容

・KANOLLY Resorts HAKUBAのご紹介(ハード・ソフト)

・なぜ、「カノリーホテルズ」がラグジュアリーホテル運営を?

・なぜ、白馬だったのか?

・宿泊者さまの傾向

・出張シェフサービスの内容

・2023年冬シーズンを終えての感想・気づき

・ハイエンド層誘客に向けて取り組んでいること

・KANOLLY Resortsのこれからの展開・展望

 

 

主催者 / 一般社団法人ラグジュアリージャパン観光推進機構について

一般社団法人ラグジュアリージャパン観光推進機構は、ラグジュアリーツーリズムの振興を目的とした団体です。国内のラグジュアリーホテル・旅館・レストランのBEST10を顕彰する「Luxury Japan Award」や富裕層マーケット専門のプラットフォーム「Luxury Japan Virtual Travel Market(略称:LJTM)」を主催しています。

開催レポート

今回は「カノリリゾーツ白馬」の支配人秋草さん、広報渡辺さん、そして出張シェフ、「今福」の責任者和田さんをお迎えしまして、「カノリリゾーツ白馬」と「白馬」の魅力についてお話しいただきました。
「カノリリゾーツ白馬」は、2022年12月に長野県白馬村に誕生。白馬山々を模した3つの合掌造りの屋根が特徴の1日1組限定パトラー付プライベートビラで、広さは400平米を誇り、ヴィラ内に3ベッドルーム、露天風呂、リビングルーム、そしてプライベートガーデンが完備されています。

また、ラグジュアリージャパン観光推進機構が主催する「ラグジュアリージャパンアワード2024」では、見事ホテルオブザイヤー2024に選出され、今注目されているスモールラグジュアリーホテルの一つとなっています。
 
カノリリゾーツ白馬のご説明
「カノリリゾーツ白馬」は2022年の冬にオープン。1日1組のお客さまだけをおもてなしするラグジュアリーリゾートです。
同社は、2007年に東京都の港区に「矢澤ミート」精肉卸業からスタート。国内事業はお肉を中心とした飲食店向け、海外に於いてはシンガポール、そしてイタリア、ミラノ、アメリカのビバリーヒルズ、ベトナムのホーチミン・ハノイ展開。日本が世界に誇る黒毛和牛という食材の魅力を伝えていきたいというところから事業成長してきました。
「カノリリゾーツ白馬」は、渡辺さんたちの有志がこの長野県白馬村という地域の魅力にとりつかれてスタートした、今年で2年目になるラグジュアリー施設です。

施設検討の発端は、社員のウィンタースポーツが大好きな仲間たちで、日本全国の魅力的なゲレンデを回る中で、特に長野県の白馬村は、また来年も行きたいという魅力にあふれる地域だったことです。
ちょうど10年ほど前から、長野県白馬村で「食を中心とした施設を何か立ち上げられたらいいね」という夢を語っていたおり、2022年に計画が具体化し、1日1組様だけをおもてなしする施設として、「カノリーリゾーツ白馬」を実現させる運びとなりました。

検討の入り口は、ウィンタースポーツではあったものの、この10年間に白馬村に通う中で、1年間を通して魅力の溢れるこの長野県白馬村の魅力を伝えていきたいと、そんな想いで立ち上げた施設です。
 
運営について
Q:矢澤ミートさんは運営をやられてるのでしょうか?

A: 運営をしています。また1日1組様の「旅」をオーダーメードで演出しているため、宿泊者様からのリクエストで日本でも有数な飲食店様に出張で出向いていただき、その1組様だけをおもてなしするような、サービスをいたします。横の繋がりが大切で、白馬村の魅力を伝えたいという想いに共感してくださった飲食店様、お寿司店であればそのお店の大将、レストランのオーナーシェフなど、皆様にご協力いただいて、宿泊のお客様のおもてなしやサポートいたすような形で現在展開しております。
 
「カノリーリゾーツ白馬」が完成するまで
Q:この白馬に決められてから2020年のスタートまではどれぐらいかかったのか。
プロジェクトの構想からは何人ぐらいでスタートされましたか?

A: 8年前にこの白馬村のみそら野という、非常に自然に囲まれた魅力的な土地が見つかり、
ここならば白馬村の魅力を知っていただけるのではないかという想いから今回のプロジェクトをスタートさせてもらいました。
 
Q:なぜ400平米のプライベートヴィラ1組限定という希少なコンセプトにしようとしたのでしょうか?

A:「食」ということを中心に飲食店を事業展開しており、お客様のおもてなしを重視しています。白馬村の魅力を伝えていくため、もっとお客様に近いところで素晴らしいおもてなしができたらと考えた時に、お客様をご家族に接するようにおもてなしができたら、もっと魅力を知ってもらえると考えました。
そのため、1日1組様だけをおもてなしさせていただくという答えに辿り着き、それには400平米のお部屋と、1000平米の庭で、プライベート感あふれるような施設にしたいと関係者の意見がまとまりました。
ここであれば、普段の日常を忘れて、ゆっくりと本当に時が止まっているかのような時間を過ごしていただけるのではないかという思いで、この建物を作りました。
 
施設について

Q:施設についてお伺いしたい
A: 一つの施設で手前の2棟が宿泊棟、奥の建物がレストランになっていて、中でつながっています。白馬村へのオマージュを込め、白馬村の白馬岳、杓子岳、そして鑓ヶ岳をイメージしてこの建物を建てています。SHIROという名前のお部屋は90平米あり、テラス付きでゆっくりと楽しんでいただけます。コンセプトは、自然の中で鳥の目線で楽しんでいただくということ。そのため、目の前に広がる自然を楽しみながら、鳥のような目線で楽しむことができる空間になっています。
 
Q:露天風呂について

A:温泉は、白馬の姫川温泉を使用。24時間いつでもお好きな時に露天風呂で楽しむことができます。この露天風呂には毎日温泉が届けられています。時間を忘れて、いつまでもごゆっくりと楽しんでいただける温泉となっています。
 
Q:バトラーはどのような役割を担われて、実際のサービスについての内容は?

A:お客様が求めていることすべて行います。バトラーのお仕事は、予約の前のお問い合わせから始まります。お客様がどのように過ごしたいか、過ごしていただけるかについてご相談をしながら進めています。現地に到着するまでの段取りなどについて、お客様と相談しながら細かく決めさせていただきながら、進めていくようにしています。

お客様と了承を得た上で、SNSの交換をさせていただきながら、困った時に呼んでいただいて、バトラーが手助けをするような運営を行っています。
 
Q:食事に関して
A:お食事に関しまして、いろいろな要望もあるため、基本ベースは隣の隣接している灼麓館でのお食事をご案内しています。近くにピザのお店もありますので、お客様に合わせたものをご提案していきます。出張シェフに関しては東京や全国から来ていただくため、できるだけ早くから予約の準備を進めています。
また、「シェフズテーブル」という名前で出張シェフを呼び、施設内のカウンターで10名まで囲んでお食事をしていただくような形式でご提供しています。

一番多いのは「鮨さいとう」さん、「今福」さんのしゃぶしゃぶとすき焼きなどで、名店に出張してきていただき、その宿泊のお客様のためだけに、そのお店の料理を振る舞います。事前予約制をとっています。

Q:予算どれぐらいでしょうか?

A:今福は、おひとりさま3万4000円。これがお寿司屋さんになってくると貸切で56万円となります。
 
アクティビティに関して
Q:「カノリーリゾーツ白馬」のご宿泊者様限定のアクティビティは何でしょうか?

A:春に自然と一体化しながら楽しむトレッキングが人気です。
大出の吊り橋という名勝があり、まさに満開の桜の時期が大変素晴らしいです。夏には青木湖でのSUPがあったり、あとは800種類以上の高山植物を楽しみながら高山植物ハイキングをしたり、秋には白馬村の名物、山の一番上は雪の白、中腹は色づいた紅葉の赤、裾野の辺りが針葉樹の緑が残っているような光景で、白、赤、緑というような3段紅葉、白馬三山を楽しんでいただけます。冬には、「カノリーリゾーツ白馬」だけの特別なサービス”ファーストトラック”で、白馬のゲレンデを貸し切れる楽しみ方もあります。
また、年間を通して楽しんでいただける特別なサービスに、五竜ゲレンデにて体験する「星空ツアー」があります。満天の星空に包まれて雲海を楽しんでいただき、お客様に、特別な体験をしていただけるオーダーメードのおもてなしをしています。
 
2022年の振り返りと最近のトレンド
Q:2023年の冬シーズンを終えての気づきや、2022年から残り3シーズン終わったところの感想、気づきトレンドがあれば教えてください。

A:2022年のオープン年に関しては、日本の方が多い印象があります。ワンシーズン2023年度に関しましては、アメリカ、オーストラリア、タイ、香港など約8割が海外のお客様のご宿泊でした。人数は5名から7名程度で、5日間から10日間の平均アベレージでご宿泊されています。ニセコから流れてくるお客様もおられますし、海外から初めて日本に来られたお客様もおられます。皆さま非常に満足して帰れらています。
 
ハイエンド層、誘客の取り組み
Q:ハイエンド層の誘客で御社が取り組んでいることがあれば、是非ご紹介いただきたい。

A:お客様のグループにもよりますが、思い出を持ち帰っていただきたく、ちょっとしたサプライズを必ずご用意しています。
 
Q:海外エージェントに情報発信の工夫や努力をされてますが、どういう背景でお問い合わせが多いでしょうか?

A:白馬に強いエージェントさんとの繋がりがありますので、そちらの方と繋がっている部分と、あとは普通にお電話での問い合わせから繋がる流れが多いです。
 
まとめ 今後の展望

渡辺さん:
「カノリーリゾーツ白馬」、これは私たちの長年の夢を形にした施設です。但し、まだスタートしたばかりですので、これからも更に進化していくことで、お客様にもっともっと寄り添った形で進化して参りたい、そのような施設でありたいと思っております。
一点、出張シェフという部分でお話しさせていただくと、日本でも有数な飲食店様にご賛同いただいておりますが、さらにこのプロジェクトにご賛同をいただく飲食店様を増やして、お客様に喜んでいただき、笑顔になっていただく。そのようなことができたらいいなと仲間で精進しながら話しています。
お客様に寄り添ったおもてなしをしていきたいと思っておりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
 
和田さん:
出張シェフの部分で言いますと、まだ我々もいろいろな料理人の方とつながりを作っていってる段階なので、これから出張してくれる料理人の方も、もっといろんな食事やパターンも増やしていきたいと思っています。そしてその中で、「カノリーリゾーツ白馬」でなければできない食の体験としてご提供できるように頑張っていこうと思いますので、よろしくお願いいたします。
 
秋草さん:
本日は貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。まだオープンして間もない施設ですが、1日1組限定バトラー付きというものが特徴の宿泊になりますので、これからもお客様に満足していただきながら、白馬エリアとアクティビティの中で、さらに気に入っていただけるような施設にしたいと思っています。
引き続きご連絡をお待ちしております。
本日は本当にありがとうございました。